8/9/10

Debut



鼻緒がきれた。

足の裏も真っ黒になるほど、履きつぶしたゼブラのハラコサンダル。
日本ではどーしても捨てられなかったので、
カナダでお別れしようと持っていったのに、
どーしても離れられなかった!
ずっとお気に入りの、サンダル。

表参道駅に着いた途端左足がブチっといった。
歩けなくなったので、表参道ヒルズで気になってた長靴をゲット。




「鼻緒がきれるのって、何かある兆候を防いでくれるっていうよね。」
と、右足にサンダル、左足に長靴、
という間抜けスタイルの私に長谷川さんは素敵なことを言ってくれた。


調べてみた。

※下駄の鼻緒が切れると不吉だと言われますが、実はそうでもないようです。昔、亡くなった人を埋葬する時、墓地の土を踏んだ草履には死霊がつくと考えられ、その場で草履を脱ぎ捨てる習慣がありました。その時、死霊が草履を履いて追ってくるのを恐れ、履けないように鼻緒を切って捨てたのです。
鼻緒が突然切れるのは何かの前兆、「虫のしらせ」かもしれません。


フウーン。
そっかそっか、でも長く履いているからね。
こんなになるまで、長い間ありがとね。
やっとお役目を果たし、さよならを言えました。
6月半ば過ぎの話。




にゃー。







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